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三浦春馬さんの“ある言葉”に感じた生への危うさと脆さ「皆さまのおかげで〇〇に30才を迎えました」

7月18日、30才の若さで亡くなった俳優の三浦春馬さんについて。

仕事では役にのめり込むあまり、役から抜けるための時間が必要だったというほど真面目でストイック。

あるインタビューでは、思ったことを抱え込んでしまう、溜めこんでしまうタイプと自らを評していた。

人には優しく心を配り、誰からも好かれていたという。

コロナ渦で中止になったものもあるが、仕事は順風満帆で予定が目白押しだった。

だが、お酒の量が増えていたという報道や、友人や後輩の活躍に焦っていたのでは、と報じるメディアもあった。

なぜ三浦さんはこんな結末を選んでしまったのか、自ら命を絶ってしまうほど何に追い詰められ悩んでいたのかは分からない。

だが、悲報とともに流されたある映像での三浦さんの言葉が引っかかった。それは、彼の誕生日、4月5日に行われた初めてのインスタライブでのことだ。

彼が今も元気でいれば何ら気にも留めない言葉。

誰もがスルーし、その言葉を使った彼でさえ何気なく口から出ただろう言葉。

「皆さまのおかげで無事に30才を迎えました」

三浦さんはそう言いながら、カメラに向って照れたようにはにかんだ笑顔を見せ、小さく自分に拍手した。これだけ聞けば何も問題はない。

だが、“無事に”という言葉を誕生日に使ったことが、妙に気になったのだ。

「無事に」という三浦さんの言葉は、「誕生日まで生き延びられた」という生への危うさや脆さを、心のどこかで感じていたのではないか、そんな印象を感じたのだ。

「見て下さっている皆さん、気にかけて下さる皆さん、めちゃくちゃ嬉しいです」。

三浦さんはその後、こぼれるような笑顔を見せた。

誕生日に発売された彼のエッセイ『日本製』(ワニブックス)や今後の予定について話す姿や表情からは、熱意と期待が伝わってきた。

彼がこの時見ていたのは、目の前に開けていたはずの未来と、そこで活躍する自身の姿だったに違いない。